私が「お金」や「経済」のことに興味を持ち始めたのは、 今から10年以上も前のことです。当時、 私は会社員として働いていましたが、年収は、 同世代の平均よりもだいぶ下でした。理由の一つとして、 私には自慢できるような学歴がなかったから、です。
私たち会社員の多くは、ある程度、 学歴で初任給が決まってしまいます。最初は、 この現実に納得出来ないと感じましたが、一方で、 この社会の制度を現実として受け止めなければいけないと考えまし た。
学歴を高めれば収入があがる、 という自分の中の常識があったので、 学歴を高めるために何をすれば良いか、考えていました。ただ、 そのためには3年~5年程度の時間と、 何百万円もの授業料がかかります。
それだけの時間をかけて5年後にスタートを切り直したからと言っ て、 私が同世代の人たちに追いつけるのはどのくらいかかるだろうか・ ・・・当時の私には、気の遠くなるような話でした。
でもそこで、気づいたのです。あることに。
同世代の人たちの中では、学歴こそ相当な差がついていましたが、 唯一、ほとんど差がついていない「あること」がありました。
それは、「お金についての知性」でした。
「お金についての知性」とは、お金の貯め方、使い方、稼ぎ方、 そして資産運用のことです。「お金についての知性」は、小学校、 中学校、高校、大学、そして家庭においても、 日本では全くと言って良いほど教えていません。
テレビや新聞を通じて、アメリカでは小学校から授業の中で、 資本主義の仕組みや、株式市場のことなど、 義務教育で教えていることを知りました。でも、 日本では全く教えられていません。もちろん、 私たちがそれを学ぶ場も有りませんでした。
これは、不幸なことなのでしょうか?幸せなことなのでしょうか?
私はこれを、チャンスだと考えました。
唯一、同世代の人たちのなかで、「同じスタートラインに立てる! 」と思ったのです。
そこで私は、「お金の知性」を身に付けるため、お金の勉強、 経済の勉強、資産運用の勉強をすることにしました。 全く無知な私は、何から始めれば良いか分からなかったのですが、 当時、私の仕事の恩人で、 たくさんのことを教えてくれた大先輩に、 次のような言葉を教えてもらいました。
「世界には教育を受けた落伍者があふれている。 信念と継続だけが全能なのだ。」
後で分かったことですが、これは米国のマクドナルドの創始者、 レイ・クロックの言葉だそうです。世の中の多くの人は、 学校を卒業すると、勉強するのを止めてしまう。卒業した後も、 勉強を続けることができた人が、幸せになれるんだ、 ということを教えてもらいました。
それでは、何を勉強すれば良いのでしょうか?ここで、 こんな言葉があります。
30年前、これからの時代に必要なのは、「英語」 だと言われていました。20年前、これからは、「 パソコンくらい使えないと」言われていました。
これからは、「お金の知性」が確実に必要となります。
時代によって、必要とされる知識はどんどん変わってきています。 しかし、学校で教えてくれる勉強は、 それについて行けていません。学校教育に不満をぶつけてみても、 何も変わりません。今、 本当に求められているものは何かを自分で嗅ぎ取り、 自分で身に付けていくことが必要なんだと知りました。
このメールを読んでいただいているあなたも、 まだあまり気付いていない「お金の勉強」 について人より一歩早くスタートラインに立てたことを、 ご自身の誇りとして進んでいっていただけたらと思います。
「世界には教育を受けた落伍者があふれている。 信念と継続だけが全能なのだ。」
信念をもって、「学び」を継続できた人が、自分の望むような「 豊かなライフスタイル」をつかみ、 これからの日本を引っ張っていけるリーダーになっていくと、 私は信じています。

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